ログ アラートのメール フォーマット変更について

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こんにちは、Azure Monitoring サポート チームの名波です。
今回は、ログ アラート メールのフォーマット変更についてご紹介します。
お客様からよくお問い合わせいただくご質問もご紹介しますので、ご参考になれば幸いです。

1. ログ アラート メールのフォーマット変更について

ログ アラートが発報した際に送付される通知メールに新しいフォーマットが導入されました。
この変更は順次展開されていますが、変更適用後は以下の形式のメールが送付されるようになります。

New_E-mail_templates_image.png

メールのタイトルは、**Alert 'アラートルール名’ was fired** となります。

新しいフォーマットは大規模なユーザー調査の結果に基づいて作成されました。
より情報量が多く視覚的に把握しやすくすることで、アラートの調査を容易にすることを目指しています。

この変更については、以下の Azure 更新情報ページでもご案内させていただいてます。
New E-mail templates for Log search alerts - API version 2021-08-01 and up | Azure updates | Microsoft Azure

2. 新しいフォーマットでメールが送信される条件

送られる通知メールが新しいフォーマットに変わるのは、以下 2 点の条件を満たしている場合となります。

バージョン 2021-08-01 以降のAPI バージョン のログ アラート ルール (ログ アラート ルール V2) である

Azure Resource Graph エクスプローラーを利用して、既存のログ アラート ルールの API バージョンを確認することが可能です。

確認手順

まずAzure ポータルにアクセスし、「Resource Graph エクスプローラー」 に遷移します。
次に、以下のサンプル クエリで、対象サブスクリプション配下のログ アラートの API バージョンを表示します。
その後、対象サブスクリプション配下のログ アラートの API バージョンを確認します。

1
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resources
| where subscriptionId == "xxxxxxxx-xxxx-xxxx-xxxx-xxxxxxxxxxxx" // サブスクリプション ID を指定します。
| where type == "microsoft.insights/scheduledqueryrules"
| project subscriptionId, name, properties['createdWithApiVersion']

実行例は以下の通りです。
LSA_V2_query_exe.png

「name」 はログ アラート ルール名、「properties_createdWithApiVersion」 は API バージョンです。
properties_createdWithApiVersion が 2021-08-01 以降であれば、V2 のログ アラート ルールとご判断いただけます。
なお、Resource Graph エクスプローラー以外にも、当該のアラート ルールの設定で 「アクションをカスタマイズする」 の項目がある場合には、V2 ではない古い API バージョンのログ アラート ルールとなります。
( API バージョン 2021-08-01 以降は、この機能に対応していないため)

対象のアクション グループにて、「共通アラート スキーマを有効にします」 の設定を 「いいえ」 に設定している

Non_Common_scheme.png

引き続き従来のフォーマットでのメール通知を受け取る場合は、アクション グループで共有スキーマを有効化してください。

3. ログ アラート メールのフォーマット変更に関するよくあるご質問

Q1. 従来のフォーマットで通知メールを受信する方法を教えてください。

対象のアクション グループにて「共通アラート スキーマを有効にします」 の設定を 「はい」 にすることで、従来のフォーマットで通知メールを受信することが可能となります。

もしアクション グループ内に通知先として複数のメール アドレスが登録されている場合、
通知設定時に共通アラート スキーマを有効にしたアドレスのみ、従来のフォーマットでメールが通知されるようになります。

なお本設定の影響としましては、従来のフォーマットのメールで通知されるように挙動が変わるのみです。それ以外の影響は現時点ではございません。

Q2. 共通アラート スキーマを有効に設定しているアラート ルールは今後も従来のフォーマットでメール通知されるのでしょうか。

共通アラート スキーマを有効にした場合のフォーマットの変更は現時点で予定されていません。
今後も従来のフォーマットが保持されてメール通知が行われます。

Q3. メールフォーマットの変更が完了する具体的な日時をお教え下さい。

現在、ログ アラート ルールが V2 且つ共通アラート スキーマを無効に設定している場合に送られる通知メールのフォーマットの変更は順次 Azure に展開されております。
このため、もしログ アラート ルールを複数作成していて、既に一部のアラート ルールに展開されている場合でも、その他のログ アラート ルールに対しても今後フォーマットの変更が起こる可能性があります。

Q4. メールを自動で振り分けています。新しいフォーマットが導入されたら設定変更が必要ですか?

新しいフォーマットでは、**Alert 'アラートルール名' was fired** というタイトルでメールが送付されます。
メールのタイトルに基づいた振り分けをしている場合は、設定の変更が必要です。
共通スキーマを有効化して従来のフォーマットを継続して利用される場合は、メールの振り分け設定の変更は不要です。

Q5. メトリック アラートでもフォーマットが変更されますか?

現時点ではログ アラート メール以外(メトリック アラート ルールおよびアクティビティ ログ アラートルール)のフォーマットを変更する予定はございません。

上記の内容以外でご不明な点や疑問点などございましたら、弊社サポート サービスまでお問い合わせください。
最後までお読みいただきありがとうございました!

※本情報の内容(添付文書、リンク先などを含む)は、作成日時点でのものであり、予告なく変更される場合があります。

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